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ドライフラワーの作り方について
3月になりました。
この季節、お花を送ったりもらったりする方も多いのではないでしょうか?
そういう時よく聞かれるのは、いただいた花束を綺麗にドライフラワーにするにはどうしたらいいですか?ということです。
個人的に、2月3月はドライフラワーを作るのに一年で最も適している季節ではないかと思っています。
とにかく空気がやたら乾燥していますし、外は暖かいけど室内は寒いので暖房つけがち。
私は乾燥機を持っていないので、みなさんと条件は同じです。
乾燥していて気温が高い室内で一気に乾燥させると、綺麗な色を残したままドライフラワーが完成します。
あまりドライフラワーに向くとは言えないガーベラやカーネーションも、時間はかかりますがカビが生えることなく成功する確率が上がります。
暖房の風が当たる位置に吊るすとなお効果的です。
ただ、花束をもらったら一旦花瓶に生けて、萎れ始めてからドライにするという方がいらっしゃいますが、これは間違っています。
割と多くの方が勘違いされています。枯れるのと乾くのは違うのです。
私たちドライフラワー作家は、仕入れた花が新鮮なうちに水揚げをしてさらに一回元気にさせてから、乾燥させる作業に入ります。
ですがお花の種類やさらに品種や産地、季節、気温、天気によってお花の状態は様々です。常にいい感じの咲き具合の状態で入荷するわけではありませんから、その都度状態を見て乾いた時に良い状態(作品に使える状態)になるように調整して乾かします。
萎れた花をついでに乾燥させても綺麗なドライフラワーにならないことを、身をもって知っているからです。
何度も何度も成功したり失敗したりを繰り返した経験から得た知恵と感覚を頼りに、ものすごくめんどくさい手間暇をかけて作っています。
なので、皆さんがいただいたお花をドライフラワーにしたいと思ったら、早めに3センチくらい切り戻しをして、数時間かけて綺麗なお水をしっかり吸わせてから、水気を拭き取り、一本ずつピンチでつまむなどして、完全に乾くまで暖房の風が当たる場所に吊るしましょう。
出来上がったらスワッグにしたり、カゴに入れて飾ったり、ドライフラワーのある暮らしを楽しんでください。